こんな方におすすめ
- SDGsの企業で行っている具体例を知りたい…
- 企業でSDGsに取り組みたいが、イメージが湧かない
- 水産業でのSDGsを詳しく知りたい!
この記事を書いてる人
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- 農林水産省推進、『ノウフク・アワード2022』水産企業で歴代初の受賞
- 『とうほくSDGsアワード2023』優秀賞
- 人の心を様々な角度から理解し、導くことが得意
- サラリーマン、経営者の経験(3社)を持つ32歳
- 【企業の具体例】三陸ラボラトリ株式会社のSDGsの取り組み
- 三陸ラボラトリの取り組み具体例【SDGs目標1: 貧困をなくそう】
- 三陸ラボラトリの取り組み具体例【SDGs目標2: 飢餓をゼロに】
- 三陸ラボラトリの取り組み具体例【SDGs目標4: 質の高い教育をみんなに】
- 三陸ラボラトリの取り組み具体例【SDGs目標10: 人や国の不平等をなくそう】
- 三陸ラボラトリの取り組み具体例【SDGs目標12: つくる責任つかう責任】
- 三陸ラボラトリの取り組み具体例【SDGs目標14: 海の豊かさを守ろう】
- 三陸ラボラトリの取り組み具体例【SDGs目標17: パートナーシップで目標を達成しよう】
- 水産業と福祉の課題を包括的に解決
- さいごに
【企業の具体例】三陸ラボラトリ株式会社のSDGsの取り組み

三陸ラボラトリ株式会社は岩手県大船渡市に拠点を置く、水産会社です。
我々の取り組みをSDGsの目標に沿って解説していきます。
https://job-joy-hack.com/experiences-1/
東北沿岸部での担い手不足や規格外品の廃棄
東北の沿岸部では生産や加工の担い手不足や海産物の規格外品の廃棄などの問題が起きています。
この問題を解決するため、東北の名産品である「ホヤ」で、三陸ラボラトリが主導する「むきホヤ」プロジェクトが福祉事業所などの異業種との協力で成功しました。
プロジェクトは、サイズが小さかったり、形が悪い規格外のホヤを三陸ラボラトリで剥き身の状態にし、個からグラムに単位を変えて販売するというものです。
その作業を担うのが地域のA・B型事業所に所属する障がい者や支援センターを介して働く場所を探している障がい者です。
嗜好性が高く、捌いたことがない人が多いホヤですが、作業工程を細分化し、それぞれの作業をシンプルにし、自分のできる(やりたい)作業に自由に取り組める仕組みを構築しました。
また、パッケージには知的障がいのあるアーティストによるデザインを「岩手県産」という産地表示シールに使用し、商品が売れるたびにアーティストにも還元できる仕組みです。
- 水産資源のロス低減と有効活用
- 販売形態を現代のスタイルに
- 地域産業の持続・維持
- 地元の福祉事業所による就労訓練や社会参加
- 知的障がい者によるアート作品の活用
これにより、地元ならではの商品開発が実現しました。
https://job-joy-hack.com/fisheries-issues/
ほやの廃棄が減り障害者雇用が増えた
2021年1月から2022年9月までのデータです。
廃棄されるはずだったホヤ使用量162t
剥きホヤ販売本数76,486本
のべシール数94,274枚
のべ雇用人数11人(障がい者雇用)
B型事業所のべ作業時間3,178時間
B型事業所のべ工賃95,3250円
剥きホヤ売上15,683,712円
瓶うに等の他売上43,353,753円
大手専門商社や大手量販店での販売に成功
国分東北様、イオン東北様、イオンスーパーセンター様、マックスバリュ南東北様、田清魚店様、清次郎様、魚耕様、新宿伊勢丹様、神文ストア様など多数の販売店様よりSDGsの取り組みと品質、美味しさ、安全性などをトータル的にご評価いただき、販売させていただきました。
取り組みが認められ多くの受賞をいただいた
この取り組みが認められ、さまざまな賞をいただくことができました。
大船渡ビジネスプランコンテスト2021 奨励賞
ノウフクアワード2022 チャレンジ賞
とうほくSDGsアワード2023 優秀賞
https://job-joy-hack.com/social-fishery/
三陸ラボラトリの取り組み具体例【SDGs目標1: 貧困をなくそう】

まずはSDGsの目標1『貧困をなくそう』に関しての取り組みを解説していきます。
貧困というのは日本にあまり馴染みがないように思えますが、貧困率は先進国の中では低水準となっています。
障がい者の受け入れ企業が少ない
障がい者の場合、ハローワークや就業・生活支援センターを利用して就職先を探すが、受け入れてくれる企業が少なく、雇用へのハードルが高いです。
その少ない企業の中で、個々の能力や生活スタイルに合った働き方を探すことができない、不安定な状態となっています。
三陸ラボラトリでの受け入れ
現状の問題を解決に近づくため行なった活動は以下の通りです。
- 働き方の多様化
- 剥きほやを通年で出荷
- 就労継続支援B型事業所との連携
それぞれ詳しく解説します。
働き方の多様化
見学や体験実習を通じて三陸ラボラトリに入りたいと感じた人は、自分の生活スタイルによって勤務形態を相談し、決定しました。
- 透析を受けいているため、出勤が月、水、金のみの方
- 小さなお子さんがいるママさんで毎日AMのみの勤務
- 車を運転できないので電車の時間に合わせて出勤時間と退勤時間を決める方
などさまざまな働き方を会社でできる限り寄り添いました。
その結果、それぞれの生活スタイルに合わせた雇用契約を結び、無理のない就業を可能にしました。
働きやすい環境を作ることができたおかげで、モチベーションを維持することができ、結果として生産性も向上しました。
剥きホヤを通年で出荷
本来、ホヤのシーズンは初夏からお盆頃までとされていましたが、昨今の海水温の上昇や、秋鮭や秋刀魚の不漁により『海の当たり前』が壊れてきていることを背景に、剥きほやの製造を通年で行いました。
その結果、水産業特有の季節ごとに作業内容が変わることがなく、作業内容の変化に苦手意識を持つことなく、安定して同じ作業をできる環境を構築することができました。
就労継続支援B型事業所との連携により職業訓練の場になった
市内3事業所と連携し、年中安定した業務委託をすることで職業訓練の場としつつ、剥きほやの作業を行ってもらいました。
その結果2021年1月〜2022年9月までの就労支援B型事業所への委託時間が、延べ3178時間となり、十分な職業訓練の場を提供することができました。
三陸ラボラトリの取り組み具体例【SDGs目標2: 飢餓をゼロに】

次にSDGs目標2『飢餓をゼロに』についての取り組みを解説していきます。
現代の日本において他国の食文化が入り、好きな時に好きなものを低価格で食べることが当たり前となっております。
栄養過多や食事バランスの変化
便利になった反面、好きなものだけを食べることができるようになったので、栄養過多や栄養失調となりますく、自らバランスの良い食事を心がけなければいけない状況になりました。
また、子供の食育においても問題があり、お菓子やジャンクフードなどを好み、薄味の食事やバランスの良い食事を作ることが難しくなっています。
その原因には親が遅くまで働いており、料理に十分な時間をかけることができないことや、親が苦手意識のある食べ物が食卓に出ないため、子供も必然と苦手意識を持ってしまうことなどが挙げられます。
ホヤの栄養素に着目し健康志向の若い世代へのアプローチに成功
我々が行った活動は以下のとおりです。
- 海産物(ホヤ)の栄養に着目
- 食育の見直し
それぞれ解説していきます。
海産物(ホヤ)の栄養に着目
我々はほやの栄養に注目しました。
ほやは栄養価が高く、特に亜鉛や鉄分などの女性や子供が摂取すべき栄養がたくさん含まれております。
詳しくは三陸ラボラトリHPホヤの栄養をご覧ください。
食育の見直し
また、食育の見直しとしてSNS等で岩手の海産物の魅力や調理方法を発信し、スーパーで魚をあまり買わない若い世代の認知度を上げる活動を行いました。
上記2つの活動により、健康志向の若い世代が初めて購入するきっかけとなり、SNSで購入の報告が多数いただくことができました。
また、HPやSNSで調理方法を公開したことでホヤの栄養や魅力をしっかりと伝えることが可能になりました。
三陸ラボラトリの取り組み具体例【SDGs目標4: 質の高い教育をみんなに】

次にSDGs目標4『質の高い教育をみんなに』についての取り組みを解説していきます。
この目標は日本の場合、比較的達成に近い状態となっています。
世界にはまだまだ教育を受けることが難しい国がありますが、日本では小学校や中学校で最低限の教育を受けることができます。
障がい者の職業訓練の場が少ない
しかし、福祉の課題として障がい者の職業訓練の場が少なく、限られた分野でしか訓練することができず、十分な支援ができているとは言えない現状があります。
- お菓子やパン作り
- 梱包・発送作業
- 衣類のクリーニング
- 清掃作業
- 農作業
事業所にもよるが上記の作業が一般的であり、他分野の作業には事業所周辺の企業が受け入れ(業務委託)することで体験や訓練を積むことができます。
福祉との連携
そこで我々が行った活動は以下の通りです。
- 気仙障がい者就業・生活支援センターと実習の連携
- 気仙光陵支援学校と実習の連携
- 就労継続支援B型事業所と職業訓練の連携
それぞれ解説します。
気仙障がい者就業・生活支援センターと実習の連携
気仙障がい就業・生活支援センターと利用者の働く選択肢を増やし、我々としては働きたい人と巡り合うために、密に連携し、情報共有を重ねてさまざまな利用者に実習をしていただきました。
障がいについても教えていただきながら試行錯誤し、教え方を考えながら進めていきました。
その結果、2021年1月〜2022年9月までの期間で、実習12名、うち5名雇用(障がい者雇用)となり、我々にとっても、利用者にとっても有益な形となった。
気仙光陵支援学校と実習の連携
学校を卒業後、就職を見据えている生徒に対して実習の場を提供しました。
会社としての即戦力より、社会人としての考え方や基本について教えることに力を入れました。
- あいさつ
- 返事
- 自己表現
- 嘘をつかない
筆者が特に大切にしたのは上記の4つです。
その結果、これらが間違いなくできれば障がいがあった場合でも作業に問題ないことが分かりました。
実習が3名、うち1名が新卒での雇用(障がい者雇用)となりました。
自己表現とは?
障がいがあるないに関わらず、案外流れで返事をしてしまっている場合、致命的なミスや失敗に繋がります。
嘘をつかないに関しても組織や仕組み内での信用に関わり、仕事をスムーズに進めることが難しくなるため非常に重要です。
失敗を隠そうとして嘘をついたり、知らないふりをしたりよくあることだと思います。
しかし、嘘をつく部下を持つと管理者は仕事を任せることができず、組織に無駄が多くなってしまうことが多いです。
- 自己表現
- 嘘をつかない
この2つは我々の場合、非常に重要な要素でした。
就労継続支援B型事業所と職業訓練の連携
利用者の障がいの違いや仕事の目的に合わせて目標を設定し、個別にスタートラインを決めて意味のある職業訓練の場を提供しました。
事業所の職員と成長過程やレベルを共通認識として持ち、利用者が自分の意思で仕事を楽しく行う環境作りを大切にしました。
会社としても意欲的な態度や正確な仕事を集中して行ってくれるため、日々の作業でB型事業所はなくてはならない存在となりました。
その結果、3事業所合計3178時間の業務委託となり、職業訓練の場を提供することができ、利用者の内、意欲や作業態度、通勤能力のある2名を直接雇用しました。
三陸ラボラトリの取り組み具体例【SDGs目標10: 人や国の不平等をなくそう】

次にSDGs目標10『人や国の不平等をなくそう』についての取り組みを解説していきます。
個性や障がいによって自分に合っている仕事を見つけるのが難しい
個性や障がいがある中で選択肢が狭くなり、自分の得意や合っている仕事を見つけることが難しいです。
そして仕事が続かず、生活が不安定になりやすいことが問題としてあります。
これは本人だけでなく、企業も柔軟な考え方を持ち、固定観念を払拭し、チャンスと環境を作ることが重要です。
個々の特徴に合わせた作業をしてもらう
そこで我々が行った活動は以下の通りです。
- 雇用の際に個々の特徴に合わせた作業を提案
- 水産業でアール・ブリュット
です。
それぞれ解説します。
雇用の際に個々の特徴に合わせた作業を提案
実習やトライアルなどの制度を利用し、個々に合った作業を見極め、ステップアップをサポートしました。
その結果、できる作業や得意な作業を常に意欲的にすることができ、それによりそれぞれが仕事に対しての自信となり、仕事に誇りが持てるようになりました。
水産業でアール・ブリュット
この取り組みの大きな柱の1つである、株式会社へラルボニー様によるアール・ブリュット作品を産地表示シールに使用しました。
水産業の現場とは関わりのない分野にもいい影響を及ぼし、さまざまな企業や人によって1つの商品を作り上げる形となりました。
その結果、商品が売れるたびにへラルボニーを通じて障がいのあるアーティストへ還元できる仕組みとなりました。
これまでは単発での作品使用料の還元が多かったが、『生鮮食品』との組み合わせにより、持続的な収入を得ることができるようになりました。
三陸ラボラトリの取り組み具体例【SDGs目標12: つくる責任つかう責任】

次にSDGs目標12『つくる責任つかう責任』についての取り組みを解説していきます。
https://job-joy-hack.com/sdgs-12/
商品価値のあるホヤ300kgの水揚げに対し廃棄が3000kgあった
商品価値のあるホヤを300kg水揚げするために規格外として10倍の3000kgが廃棄されていました。
東北で養殖されているホヤは出荷可能となるまで3年以上かかり、3年後を予測しながら生産することが難しく、ホヤ養殖をする漁師が年々減っていました。
また、ホヤは下処理の工程が多く、若い世代や海産物を食べない人は買うことがほとんどない食べ物でもあるため、販売促進が難しい商品でした。
規格外のホヤを高付加価値をつけて販売
そこで我々が行った活動は以下の通りです。
- 規格外のホヤに高付加価値をつけて販売を促進
- サプライチェーンの再構築、役割の再確認
です。
それぞれ解説します。
規格外のホヤに高付加価値をつけて販売を促進
ホヤを買ったことのない若い層をターゲットとし、下処理済みを販売しました。
また、販売促進にはSNSでSDGsを中心とした方法をとり、若い層の興味・関心から販売に繋げました。
その結果、「ホヤを初めて購入した」とSNS等で報告があり、狙い通りの結果となりました。
また、差別化が難しく価格競争になりやすい商品でしたが、我々にしかできない差別化を図ることができました。
サプライチェーンの再構築、役割の再確認
生産する漁師から販売する小売店までの役割を再確認し、それぞれが役目を果たし、商品の魅力を消費者までしっかり伝えることを大切にしました。
サプライチェーンを構築する上で重要なのは、売る側と買う側の関係性のなかで、それぞれの利益を確保しつつ持続可能な状態を維持できるかです。
その関係性の中で目的をひとつにすることで判断を揃えることができ、それぞれのやるべきことがはっきりしてきます。
その結果、1社で抱えきれない負担をサプライチェーン全体に分散でき、力を集中して注ぐことができました。
本来売れない時期である3月に販売をスタートしたが、異例の販売数量となりサプライチェーン全体で規格外ホヤのロスを減らす仕組みを構築することができました。
三陸ラボラトリの取り組み具体例【SDGs目標14: 海の豊かさを守ろう】

次にSDGs目標14『海の豊かさを守ろう』についての取り組みを解説していきます。
https://job-joy-hack.com/sdgs-14/
サイズのばらつきや形の悪さによって規格外となっていた
商品価値のあるほやを300kg水揚げするために規格外として10倍の3000kgが廃棄されていました。
それは養殖する海域の潮の流れによりサイズや形にばらつきが出てしまうことが原因でした。
サイズや形の悪さに影響されない販売方法を考案
そこで我々が行った活動は以下の通りです。
- 廃棄されていた3000kgのほやの販売方法を模索
- 商品価値の概念を覆す販売方法を考案
です。
それぞれ解説します。
廃棄されていた3000kgのほやの販売方法を模索
味は全く変わらないのに小さかったり、形が悪いだけで規格外とされていました。
スーパーでホヤを販売する場合、個に対して単価が設定されていたので小さかったり形が悪いと見栄えが悪く、売れないのが原因でした。
そこで我々はホヤを弊社にて剥いた状態にして、グラムに変えて販売する方法を取りました。
その結果、形や大きさは販売する上で関係がなくなり、廃棄されるはずのホヤ162t(2021年1月〜2022年9月実績)が捨てられることなく製品となり、廃棄を大幅に削減することができました。
商品価値の概念を覆す販売方法を考案
新型コロナウイルスの影響により、スーパーではトングの使用ができなくなり、剥く必要のない商品価値が高いホヤの販売数量も減っていました。
その中でホヤを販売すべく、袋に殻付きほやと海水を一緒に入れて販売しました。
その結果、スーパーではトングをつかう必要がなくなり、販売に支障がなくなりました。
また、海水を一緒に入れることにより、鮮度がいい状態をキープすることができるようになり、自宅まで新鮮な状態でほやを届けることに成功しました。
三陸ラボラトリの取り組み具体例【SDGs目標17: パートナーシップで目標を達成しよう】

最後にSDGs目標17『パートナーシップで目標を達成しよう』についての取り組みを解説していきます。
サプライチェーンにおけるそれぞれの役割の再確認
水産業のみならず、どの業界でも人不足になっている中で、サービスの多様化、複雑化が進んでいます。
水産業でも同じことが起きており、「6次産業化」を推進していますが、人不足と高齢化により、難しいとされています。
そもそも新しいことを取り入れるための時間もないため、導入ができないのが実態です。
そこで我々はサプライチェーンにおけるそれぞれの役割を再確認しました。
漁師や漁協、魚連にはより良いホヤを生産してもらうことに専念してもらい、我々はそのホヤを仕入れ、加工する。
国分東北様にはこの商品の魅力を各小売店へ広め、興味のある小売店と輸送や販売に関わる細かい決め事をやってもらう。
そして小売店には、ただ商品を並べるだけでなく、魅力の宣伝として販売促進をしてもらい、消費者まで魅力を分かった上で購入してもらうというものです。
- 生産
- 加工
- 卸売
- 輸送
- 小売り
という今まで当たり前に行っていたそれぞれの役割を改めて再確認することで、サプライチェーン全体で『1つの商品を売る』ことに目的を共通化し、持続可能な形を築くことに繋がります。
水産業と福祉の課題を包括的に解決
水産業の課題であった、規格外の廃棄を解決するために、アイデアや情報を持ち寄り、それぞれが同じ目的を持ち、まっすぐに目的へと進んだことで、結果としてSDGsのさまざまな目標に付与することとなりました。
このプロジェクトは我々だけでは形作ることはできず、各企業、各事業所、福祉センターによって出来上がったものです。
このビジネスモデルを今後の水産業、福祉の新たな形として情報の発信や認知活動に努めていきます。
さいごに
SDGsを利益を求めながら企業で行うことは簡単なことではありません。
企業というのは収益を上げることに焦点を当てており、SDGsを優先しつつ収益を上げることはリスクと捉えることもできてしまいます。
事業を通じて社会問題を解決するためにはサプライチェーン全体で問題意識、目的を揃えることが必要です。
我々は今後も水産業における社会問題に対して解決方法を探し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。